【豪州国と日本の幼児/初等教育ココが違う!】第1回「SHOW&TELLから見る日本と欧米国の教育の違い」

こんにちは、@MieチャットルームのMIEです。今回は【豪州国と日本の幼児・初等教育ココが違う!】と題し、全3回にわたって自身の経験をもとに皆さんへご紹介していきたいと思います。2015年からオーストラリア在住ですが、2018年、2年間だけ家族そろって日本へ移住しました。オーストラリア生まれ、オーストラリア育ちの2人の子どもも日本の小学校に通うことになり・・・、そのときに私が改めて再発見したオーストラリアと日本の教育の違いに焦点を当てたいと思います。

第1回目は「SHOW&TELLから見る日本と欧米諸国の教育の違い」です。

幼稚園からSHOW&TELLで自己表現力を伸ばす

Show&Tellというのは、いわゆるプレゼンテーション(発表)のようなもので、人前に立って自分の話したいテーマについて発表するというものです。少なくとも私が子どもだった頃はこんな経験は高校に入るまでしたことがありませんでした。こちらでは、そんなプレゼンを4歳そこそこの幼児がやるので驚いたものです。先生が「明日はあなたね。」と一人一人順に指名していくのですが、子どもたちも早く自分の番になって欲しいと待ちわびるほどShow&Tellが大好きです。大半の子は、自分の好きなおもちゃやマイテディーベアについて話します。

小学校低学年ではShow&Tellに加え、English(国語)の授業で、「他者を説得する文章の書き方」(Convincing Writing)について学びます。これも自己表現力を伸ばす教育です。「他者に自分の意見を伝えるにはどうすれば良いのか?」「反対意見に対して自分はどんな反論を展開できるのか?」まるで論文の書き方の授業のようですよね。こんなことをこっちの7、8歳の子どもたちはやっているのです。

欧米国出身者は一般的にスピーチやプレゼンテーションが上手いと言われることが多いですが、その理由の一つは小さな頃から自己表現を当たり前のようにしてきているという慣れがあるからだと思います。

“When in Rome, do as the Romans do. ”(「郷に入れば、郷に従え。」)

日本で美徳とされる「奥ゆかしさ」や「控えめな態度」というのは欧米諸国では大半の人たちには理解してもらえません。彼らにすれば、「自分の意見を持っていない」または「自分に自信がない」と判断されがちです。日本人が英語のコミュニケーションで苦労する点はここにあるかもしれません。

2年間を日本の小学校で過ごしたあとの子どもたちを見て感じたことは、「人前で自己表現するのが苦手になった。」ということ。人前で話すときに恥ずかしがって声が小さくなる・・・なんてことは日本に行く前にはなかったことですから、たった2年の教育が及ぼす影響力には驚きました。

また、私自身も日本で生活した2年間、12年振りの帰国に周りとの振る舞い方の差を感じました。協調性・調和といった集団生活において必須な要素が重要視される日本と、個人の意見・人と違うことが個性だと評価されるオーストラリア。一方の国では良しとされていることが、他国ではマイナスと評価されてしまうことがあります。そんなわけで、2国間を行き来するときは意識的に自分自身を切り替えるように心がけています。

結論、“When in Rome, do as the Romans do. ”(「郷に入れば、郷に従え。」) この言葉に要約されると思います。

まとめ

平成29・30年に改訂された新学習指導要領では、『未知の状況にも対応できる「思考力」・「判断力」・「表現力」の育成』が新しく目標として掲げられました。

新学習指導要領
出典元:文部科学省


これまで、足並みをそろえて経済成長を遂げてきた日本ですが、インターネットが普及し、グローバルゼーションが加速する中、新しい時代に必要となる資質・能力の育成がこれまで以上に求められていると言えます。

他人の目を気にせず自己表現できるというのは、ある意味「子どもらしさ」なのかもしれません。その子どもらしさの種を不用意に摘み取らず、美しい実となるよう育てていくことが大事なのではないでしょうか。

次回は、環境大国ならではのオーストラリアが、幼児・初等教育の中で「環境保全に対する意識の大切さ」を子どもたちにどう教えているか、という点について書きたいと思います。

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